ならくはどう生きるか

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『ウイルス学者・河岡義裕』 情熱大陸を見ての感想。

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 今日ヤフーニュースに載っていた上の記事を読み、興味が湧いたのでTVreにて視聴。

tver.jp

 

 記事の中では「インタビューでの河岡の言葉は今の時期に聞くには一言一言に重みがある。」という表現があるが、私にはそれほど重くは感じられなかった。

 

 記事で活字を見ると重いのだが、動画内では淡々と現状を述べているという感じだった。

 

 動画内でもやりがいがあるかを問われた時に「淡々とやる。」という言葉で回答する場面があるが、その通りに淡々としている感じがあった。

 

 

 その中で、河岡さんの感情を見ることが出来たと思うシーンがあった。

 

 それは政府の会議後のハイヤーの中のシーン。

(上記ヤフーニュースの記事から引用)

(河岡)

「危機感は多くの人が持っていて、

それをいかに実行するかと

というところ(が違うということ)なんですよね」

「危機感だけじゃ、全然ダメじゃないですか」

「それを我々専門家が発信してもいくら」

「実行力を伴わないというか・・・。

それは我々の責任でもあるあけですよね

分かっているわけで」

「それがちゃんとできないと

分かっていて実行に移せなかったという、ことですよね。

それはなんか。なんのために我々が存在しているのか・・・

大きな問題ですね」

 そう言ってしばらく無言になった。

「歴史は繰り返す、じゃないですけど、

あんまり変わらないんですよね。

パンデミックにしろ、流行にしろ

パターンは決まっているので

それは・・・100年前の

スペイン風邪のときもそうだし」

(ディレクター)

「そう思うと人間ってあんまり変わってない?」

(河岡)

「あんまり変わっていない。

中身が一緒なのでそんな変われないんですね。

行動も・・・」

(ディレクター)

心理的なこととかも?」

(河岡)

「そう。情けないのは100年たっても

やっていることは『(感染防止は)人に近づかない』で

『それか』みたいなこと。

医学が100年もがんばって・・・」

 河岡はそれきり口を閉ざしてしまった。

(引用終わり)

 

 

 

 このシーンからは河岡さんの感情、現状に対する苛立ちのようなものが見えたような気がする。

 

 

 

 現在のコロナウイルスの感染拡大。コロナウイルスに立ち向かう為に一般人に出来ることは少ないかもしれない。

 

 しかし、研究者を始め医療関係者の皆様に頼りっぱなしでいいわけない。

 

 「危機感」を感じていながら行動できない人たちの行動で研究者が悔やませるような事はしたくないと強く思いました。

 

 まだまだ感染の収束は先になるでしょう。その間に自分が出来ることを「危機感」を持って行動したい。

 

 私はこの情熱大陸を観てそう思いました。